WEST 円盤紹介*ライブツアー篇
ラッキィィィィィィィ7(2016)⭐️
デビュー3年目、やっと歌割りや衣装の待遇が平等になり始めた頃のコンサート。
ジャニーズなのに全力の着ぐるみ、コスプレ、体を使うコーナーや罰ゲームなど(今では本人たちも喜んでやってるけど)、目の前のことを真摯に、本気で楽しんで届けようとする7人が健気でフレッシュ。
各シンメによる初のユニット曲はしっかり各々の世界観を作り上げ、関ジャニ兄さんデビュー後、関西Jrの中心として長く力をつけて来たんだな…としみじみ。
ゲームコーナー、猿の着ぐるみを着たメンバーがあまりにも可愛い。
☆おすすめ楽曲☆
ラッキィスペシャル:オープニング、全身金色のメダルを纏ったような衣装でスロットマシンから滑り落ちてくる登場は未だにメンバーもお気に入りに挙げるくらいキャッチーでカワイイ!
ホルモン〜関西に伝わりしダイアモンド〜:わちゃわちゃトンチキ曲セクションのラスト。佐久間もびっくりな関西ジャニーズ本気のオタ芸を披露。初期のアルバム曲にも関わらず直近のドーム公演でもやったほど定番化した人気曲。
TAMER:自身で演出も務めた中間淳太のソロ曲。メンバーをサーカスの動物に、ファンをサーカスに迷い込んだ観客と例えて、淳太くん扮する調教師が「虜にしてあげる♡」と鞭を振るうセクシーで挑戦的なパフォーマンス。1度見たが最後、中間担は一生TAMERに囚われる運命となっている。
なうぇすと(2017)⭐️⭐️
世間的にジャニーズWESTといえばこれくらいの時期のイメージかも、なコンサート。
ひたすらにわちゃわちゃ、トンチキ、ファンサ……かと思いきや合間に凝った演出のユニット曲やセクシー曲も挟んでくるから油断できない。
バチバチに踊るダンスINTERの後のおふざけセクションへの展開が衝撃的すぎて爆笑。真顔で全力ふざけできるアイドルはかっこいい。
☆おすすめ楽曲☆
PARTY MANIACS: この曲に触発されて神ちゃんが作曲を始めたという、ジャニーズWESTの元祖踊れるEDM曲。オープニングから神ちゃんの「Blahhhhhhhhhhhh!!!」でぶち上がれる。いつもと違うWESTを見せるぞという気概を感じられる1曲目。ギャラクシー柄の衣装が可愛い。
King of Chance:デビュー前後の松竹座公演を想起させる、レストランやバーのようなセット。神ちゃんがトランペットソロに挑戦しています。
無鉄砲ボーイ:重岡中間桐山の片思いにめげない男の子が主役のかわいいユニット曲。女の子のマネキンにカメラをつけ、3人に求愛される視点を楽しめる(?)
I got the flow:神山藤井のラップ兄弟によるチャラめEDM。普段ニコニコぽやぽやの2人がクラブのVIPが似合うバチイケ兄さんになる。
Westival(2018)⭐️⭐️⭐️
全員のビジュが仕上がりすぎ、デビュー5年目のアイドルとして攻めの姿勢がギラギラのコンサート。
ユニット曲では重岡桐山がピアノと三線で奏でる温かいラブソング、神山濵田の歌うまアクロコンビのスキル全開曲、中間小瀧藤井のフェロモン振り撒き曲と、それぞれのユニットのイメージを限界まで増幅させたような、挑戦的で味の濃いステージが見られる。
☆おすすめ楽曲☆
浪速看板息子〜なめたらあかん〜:初期のWESTの代表的なわちゃわちゃソング。神ちゃんのキマッちゃってる顔が最高
PARA!PARA!チャ〜ハン:重そうな中華風衣装に、中華鍋とお玉を持たされて全力でチャーハンの歌を踊らされるWESTがかわいい。最年長の淳太くんが全力でアイドルしてて体力エグ!と尊敬する
Evoke:作詞作曲&振付&衣装&演出にいたるまで、全て神山大先生プロデュースの独壇場。今もWESTの武器のひとつになっているゴリゴリダンスEDM路線を固めたような曲。
WESTV!(2019)⭐️⭐️⭐️⭐️
藤井P初演出コンサート。
コロナ禍前、5周年を迎えて「これぞジャニスト」なジャニーズWEST第1章の集大成!
わちゃわちゃおふざけ曲からしっとりバラード、バチバチのEDMダンス曲までのセットリスト、コントやパラパラコーナー。今回のテーマに沿った、テレビをザッピングするような目まぐるしくバラエティに富んだ構成。
これまでのWESTらしさをしっかり踏襲しながら、作詞作曲、楽器演奏、振付、絵、アクロバット、殺陣など個々人の強みや挑戦をふんだんに盛り込んだ見所満載の一枚。
☆おすすめ楽曲☆
間違っちゃいない:重岡大毅作詞作曲ユニット曲、神山、濵田の3人のみでクリックも使わないガチな生演奏。後に全員曲となる、立ち止まった背中をそっとさすってくれるような優しさに溢れた名曲。
Drift!!!:神山智洋振り付け。車をイメージした手数の多い振りをしっかりこなす7人がカッコいい
愛の奴隷:未だに語り継がれる伝説の衣装。このツアーでしか披露されていないアルバム曲にも関わらず、4年経ってもこのパフォーマンスに取り憑かれているジャス民多数
YSSB:SixTONESか!?と思うようなEDMと腰振りダンスが似合ってしまうジャニーズWESTは必見
W trouble(2020)⭐️⭐️⭐️
ドームツアー中止後初の配信コンサート。
「芸術が禁止された世界で、人々をアートで救う芸術集団《W trouble》」というアルバムコンセプトが、自粛ムードのコロナ禍に奇しくもマッチした。
前回のWESTV後、松本潤くんについて演出を学んだり様々なステージを見て積極的にインプットをしていた藤井P独自のエンタメ性の進化が目に見え、1度は中止となった同名ツアーの構成を元に、配信ならではのブラッシュアップを加えた演出やファンから送られたうちわを使うファンサタイムが盛り込まれる。
「バンドサウンドの応援歌」という新たな武器を手に入れ、生バンドをつけた初めてのライブで、無観客配信ライブではあるもののジャニーズWEST第2章の幕開けに相応しい1枚。
☆おすすめ楽曲☆
W trouble:シッキンのkazukiさん振り付けのリード曲。神ちゃんのシャウトが冴えまくり。治安の悪いWESTからしか得られない栄養素ってあると思うんだ。
アンジョーヤリーナ:シングルのカップリングにも関わらず、ファン人気の高い元祖応援歌。
to you:ジャニーさん没後に重岡が書いた曲。明るく別れを歌いながら、これまでのメンバーやファンとの道のりを思わせる温かい歌詞が魅力。
rainboW(2021)⭐️⭐️
コロナにより半キャパ、フェイスシールドとマスク着用が義務化、声出しが禁止されたコンサート。
その状況を逆手に取り、いつもとは全く違う「魅せるSHOW」に仕上げた藤井P。
小道具や照明、映像、舞台機構を巧みに使い、曲ごとの世界観をこれでもかと作り上げる。
初の試みである各メンバーのソロ曲では、それぞれが曲にあった演出を突き詰めた完成度の高さで、オーディオコメンタリーは常にお互いがお互いを褒め合うという平和空間に……
☆おすすめ楽曲☆
We Can!!:ミュージカル感のある楽しい曲調だが、実は音程がめちゃくちゃ難しい曲。これを踊りながら歌えるWESTはどうかしてると思う
PUSH:みんな大好き治安悪めEDM。海外の振付師を呼んで付けてもらったという、WEST史上1番の高難易度ダンス曲。
"Pinocchio":ディズニー大好き中間淳太が、自身の書いた小説を元にして書いたソロ曲。TAMER以来、抜群の表情管理と身のこなし、甘い歌声で客席を自分の世界に引き込む淳太くんがまた見れます!!!!
春じゃなくても:SUPER BEAVERの柳沢さん提供曲。ロックコーナーの冒頭から振り絞るメンバーの表情が歌詞と共に染み渡ります。
Mixed Juice(2022)⭐️⭐️⭐️⭐️
私の沼落ちを確実なものにした円盤。
ジュース工場をイメージした豪華なセットに、オープニングの華やかでカラフルなスーツ。もはや「関西の親しみやすい兄ちゃんたち」ではなく「スター」の風格すら見えるほど映え。
(ピンク衣装も黄色チェックも、早替えも、ゴリゴリタイムも、衣装がどれも最高すぎる。)
以前ほどのごちゃ混ぜ!ギャップ!感はゆるやかになり、曲の雰囲気ごとにある程度固まったセットリストで見やすい。
まだ声出しが禁止されていたライブで、アコースティックコーナーでは7人で公演ごとに日替わりの曲を披露するなど新しい挑戦あり、全体的に完成度の高いコンサート。
☆おすすめ楽曲☆
Mixed Juice:YouTubeで最初の濵ちゃんのフェイクを聴いて沼落ちしました。お洒落でノリがよく、めちゃくちゃ楽しい今後のライブ定番曲。
セラヴィ:神山智洋振り付けのスタイリッシュなナンバー。大人なアイドルとなったWESTが見れます。
情熱:重岡、濵田、桐山のユニット曲。シンプルな装い、全身を使って歌い奏でる3人の姿は漢として、歌手としてカッコいい。
バニラかチョコ:重岡大毅作詞作曲のラブソング。彼女と喧嘩してご機嫌取りにアイスを買いに行く男の歌をアコースティックで。メンバーの作った曲を楽しそうに歌うメンバーとそれを愛しそうに見つめる重岡の図が尊い、これが世界平和や……
POWER(2023)⭐️⭐️⭐️
久々の声出しができるライブ。バチ踊り曲やトンチキ曲、メンバーが楽器を持つ曲、セクシーな曲などが立て続けに披露される。
あれ、雰囲気ごとにセトリまとめるのやめたん?ジャニーズWEST、ジャス民の度肝を抜くことを生き甲斐にしてないか!?という高低差が続く、最初からクライマックスなコンサート。
メトロックやラブミュージックフェスへの出演を経て、さらにロックになった大人たちの青春がギュッと詰まったパフォーマンスが見られます。
☆おすすめ楽曲☆
Mood:神山智洋振り付け(ばっかりでごめん……)久々のEDM曲の振り付けで神山節全開。オタクの大好きな全員ラスボス状態。
膝銀座:全員ラスボス状態後、即披露されるシュール曲。こういうおふざけ曲を真顔でやりきれるのもWESTの強み。
ぼくらしく:竹原ピストル提供のユニット曲。ほぼ初めてギターを弾く藤井を見守りながらアツく歌う重岡、普段ケンカばっかしてるのにこの同期、尊すぎ……